1980年代の研究

1985年 村上春樹の小説

pop1985-510-2

こちらはオンワード樫山の1985年頃の村上春樹の短編シリーズ。ポパイ1985年5月10日号掲載。
短編小説: 「J・プレス短編集」
(1985年~1987年まで掲載 いくつかの作品を除いて短篇集「夜のくもざる」に掲載)

たしか糸井重里の提案で始まったと言われるこのシリーズ。イラストは故安西水丸さん。
このシリーズは現在では単行本で読む事が出来るのだけれども、この「THE PARTY」は確か収録されていないと記憶しています。(と思う)
発表したものの、気に入らないものは単行本には入れないらしいので、この作品も本人はあまり気に入っていないのか、他の作品とテイストが違うのかで省かれたかのどちらかだと思われます。

村上春樹の短編はかなりの数があるけれど、この「THE PARTY」が一番好き。
1985年は村上春樹36歳。世界の終りとハードボイルドワンダーランドを発表した年でもあるんですが、息抜きにちょこちょこっと書いていたんでしょうかね。36歳かー若いなぁ
あらすじは
アメリカで夜にビールとレコードを買って歩いていると「パーティーかい?」と幾度も声をかけられる。面倒で「そうだよ」と返事をするうちに、これから本当にパーティーに出かける気分になってしまい、どこかで行なわれているであろうパーティーに思いをめぐらす。
そしてベンチで飲みながら“人生とは数々の優れたパーティーを失ってゆく過程にすぎないのではないかと思うお話。

ああ、気持ちのよい初夏の夜に飲むビールや床にこぼれたポテトチップを踏む感触まで伝わってくる名品じゃないですか。
この時代の、ポパイの裏表紙だからこそ生きる作品。
ところでこの場合著作権的にはどうなんでしょうか。読める状態でこの裏表紙を見せることは問題あるんでしょうかね。
多分あると思います、でも発表されてないから読めないんだもんこれ。

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